タイらしい芸術作品に触れられるバンコク現代美術館『MOCA BANGKOK』は見応えたっぷりでおすすめ!
サワッディーカァー(^人^)
先週末はBTSカセサート大学駅以降も開通しているということでその方面を目的にお出掛けしてきました♪
一つの目的はカセサート大学駅にある日系のカレー屋さん「TokiDoki」でお昼を食べること。2つ目はGoogle mapで見つけて前々から行きたいと思っていたタイの美術館へ行くこと!
その後、カセサート大学駅より先に開通した駅終点まで見に行ってきましたよ。
そしてこの日行った美術館がめちゃめちゃ見応えあって、素人目で見ても心揺さぶられる作品の連続だったのでここで少し紹介したいと思います!
行ったことのない人には是非足を運んで欲しいぐらいオススメの場所ですよ♪( ´θ`)ノ
注:あくまで素人感想を述べてますので悪しからず・・
【目次】
バンコク現代美術館とは?
この美術館の創設者は、タイの大富豪でもあり大手電話事業会社、DTacの創始者兼会長であるBoonchai Bencharongkul(ブンチャイ。ベンチャロンクン氏)。
彼はビジネスだけでなくアートコレクターとしても有名のようで、美術館には彼が過去30年間に収集したプライベートコレクションの中から選ばれし約800点もの芸術作品が1階から5階にわたり展示されています。
また、ラマ9世に感謝の意を、そして「タイ現代美術の父」と呼ばれたイタリアの彫刻家、Silpa Bhirasri(シン・ピーラシー)を称える目的として2012年3月に個人所有として建設されたそうですよ。
凄い!!
美術館の場所
<地図>
<行き方>
最寄駅はBTSカセサート大学駅 or タイ国鉄バーンケーン駅。
バーンケーン駅からは歩いて行けそうですが、BTSカセサート大学駅からは歩いて行ける距離ではないのでタクシーに乗ることになります。
ただし、カセサート大学駅から車で向かうとなると遠回りになると思うので、二つ手前のBTSパホンヨーティン24から向かう方法が近道だと思います(ウド男氏曰く)
私たちはそこからGrabを呼んで約10分で着きました。
もしくは他の方が書いていたんですが、カセサート大学駅付近にあるロータリーから校内巡回バスに乗って美術館前のウィッパバディーランシット通りまで行く方法。そこから徒歩5分程で美術館に着くそうです。
校内巡回バスが停車するロータリーへの行き方はこちらに書いてるので参考にしてください。
夫婦二人ならその行き方を試してみても良いかなーと思ったけどベビーカーのウド助が一緒なので今回は快適な手段を取りました^^
<美術館情報>
・開館時間:火曜〜日曜(月曜定休)10時〜18時
・入館料:大人250バーツ 、学生100バーツ(ID提示) ※13歳以下、60歳以上無料
・A4サイズを超えるかばん類はインフォメーションで預ける必要有り
・駐車場あり
私はリュックを持参してましたが、子連れだったからかベビーカーのフックに掛ければ預けなくてもOKでした。
館内の様子&作品
美術館の正面玄関に入ると右側に突如として現れた真っ白な蓮の彫刻。とその奥にはガネーシャ像がお出迎え。早くもここから現代アート作品の始まりを感じることが出来ます^^
中に入ると今度は、翼の生えた半魚人ならぬ半鳥人。よく見ると翼に手も生えてますね。
1階は主に彫刻作品が目立っていたように思います。
鏡の前に座って撮影ポイントから写真を撮ると鏡に画家の表情が写ったユニークな写真が撮れますよ。最初はどんな仕掛けがあるんやろうと二人であーでもないこーでもない言ってましたが多分そういう写真が撮れるということだと思います。笑
今日は演奏イベントがあるようで白い椅子が並べられてました。
近くで撮れなかったけど奥に見える像がタイに現代芸術を伝えたとされるイタリア人のシン・ピーラシーです。
「考える人」にも似てるこの彫刻作品は贅沢にも1フロアの中央に展示されていました。
見た瞬間吸い込まれそうな作品。どうしたらこんなインスピレーションが働くんでしょうね。
こちらは象の壁画彫刻。迫力あります!よく見るとちゃんと子どもの象もいるんですよー。
階段前にもユーモアな彫刻像が展示されていて、白い階段上でポーズをとりながら撮影しているタイ人女性たちもいました。
エスカレーター前の彫刻作品。ライオン?素人目にはただただ凄いとしか言えない。。
2階には仏教思想がコンセプトとなる作品が多く展示されています。
エスカレーターで上がるとすぐ視界に入るのが、หัวโขน(フアコーン)という無数の仮面マスク。タイの仮面舞踊劇で使われる仮面ですね。
私はどうしてもユーモア感じる作品に惹かれてしまう性分のようです。目に飛び込んでくるw 同じものを何処かでも目にしたような・・
本当芸術の世界って素晴らしいよね。現代アートって発想が奇抜で鑑賞する側を魅了させてくれるとともにどうしたらこんな作品に仕上がるのか考えさせられる作品ばかり。残念ながら思考が全く異なるゆえに答えは出ませんけど。ただただ感心しっぱなし。
こちらは仏教をテーマにした絵画作品。
穏やかな表情をしたブッダに蓮の花。後光が射してるように見えますね。
こちらも。
仏教の世界ってブルーで描かれることが多いのかな?白にブルーが映えて神秘的。
きのこが生えてるベンチ。可愛い♡
実は各フロアに置かれているベンチも全てアーティストによる作品なんですね。しっかりアーティスト名が彫られてましたよ。
他にもこんなユニークなデザインのものがあるので絵画、彫刻作品とともに楽しむことができます♪絵画をバックにここに座ってヌーンソーンサーム(パシャ)
個人的には今日見た中でこの絵がナンバー1かもしれない。笑
好きすぎてSNSのプロフ写真にしようかと考えたぐらい。
えっ、ちょっと待って今見て気づいたけど左後ろでワンちゃんがひっくり返ってる!
きっと溺れてるわけじゃなく一緒になって遊んでるんやね(゚∀゚)
これも同じアーティストやね。ソンクラーンのお祭りがテーマみたい。1枚の絵でこんなにも楽しさが伝わってくるなんて臨場感溢れる作品^^
こちらは謎の彫刻作品。人間を犬に見立てた作品?
上部にはモニターと上半身の白い彫刻。うーん、やっぱりテーマが謎。
3階には木造で作られた古典的な異空間も。
建物の中には1枚1枚の絵が飾られていて、どうやらこの絵を繋ぐことによってタイ民話が完成するようです。
この女性が物語の主人公、ピムピラライ。一見メーナークかと思ったけど違った。
大きな算盤が絵具で乱雑に塗られた壁にタイ数字。この作品だけ異彩を放っていたように見えたけど、これもまた芸術作品の一つとして評価されてるんですね。
天女かな。上半身裸やけど天女が美しく描かれてるのと優しい色彩でやらしさは一切感じない作品。
ここからインパクト大の作品の連続で衝撃を受けました。
頭部から蓮の花が生えててそこからさらに仏陀が誕生してくるという発想はもう現代美術のアーティスト脳かつ仏教の世界に生きてる人にしか理解出来ない発想ですよね。
こういう芸術作品ってその人そのものが表現されている気がするんです。
作品を見たらアーティストの人物像が見えるというかなんというか・・うまく言えないけど。
この作品とかビビッときたな。
艶やかなストーンで作られた人間(ではないけど)とってもアメイジング。
これとか見て。 衝撃ですよね?
人間と動物が一体(猿は違うけど)となってるけど真ん中の女性なんて顔が蛇口だし腕がとうもろこしって一体このアーティストは何を表現しようとしているのか私にはさっぱり( ˙-˙ )
これなんか恐ろしい。。この絵の良さを教えて欲しい・・
何故にドリアン・・・
この絵のタイトルは"Churning of the Milk Ocean"
この絵にも無数の裸体が描かれてますね。
性的描写のある作品が多く並んでるエリア。
私にはちょっと理解し難い作品ばかりでしたが、何を伝えようとしているのかは気になります。
4階に上がり飛び込んできたのがこちらの絵画。
なんだろう・・瞑想中?の仏陀が描かれているだけなんですけど、なんだか凄く惹かれた作品でした。
中国の掛け軸を思わせる作品。色合いといい作品に力強さを感じますね〜。
絵画が飾られているフロアの壁も作品の方向性によって変えられている程のこだわり。
こちらは全長7メートルもあるという巨大な3枚の壁画。
この絵を目にしてすぐに「天国・人間界・地獄」の3世界と理解したウド男氏は凄い。
確かに一番右だけ極端に色が違うな〜とは思ったけどよくよく見るとそうですね。タイトルも "The Three Kingdoms"で3人のアーティストによって描かれてるそうです。真ん中の人間界にはお札も描かれていて、じっくり見てみると色々興味深いです。
1枚の絵を仕上げるのにどれぐらい時間かかってるんでしょ。
最上階の5階には国際的な現代アート作品(中国・ベトナム・マレーシア・ロシア・イタリア・ノルウェー・アメリカ)が展示されています。
アダムとイヴ。何故全身ピンクなの?
これは写真ですね。"くちびる"がテーマかな。
ヨーロッパの美術館を模したホールにはヨーロッパ絵画が飾られています。
国が変わると全く異なったテイストの作品が見られるのも面白い。アーティストによっても違うけど、その国の文化が作品に反映されているようにも見えました。
あとは個々の個性が表現されているんだと思うけど。
鑑賞する側もそうですよね。作品のテーマはあれど人によって見る目も感じ方も違うから面白い。
私自身も想像力を働かせながら鑑賞してましたよ。
カフェスペース
少し休憩したい!という時に便利なカフェスペースも1階にあります。
美術館だけあってテーブルと椅子のデザインが可愛いくてお洒落!
屋外にも席があるので白い蓮の彫刻やガネーシャ像を眺めながらのカフェタイムも良さそう。
メニュー。なかなか良いお値段します。
他の方のブログでラテが65バーツだったのに・・メニューも変わってたから一新したのかも!?コロナの影響かなぁ。
美味しそうなケーキなどもありましたよ。
時期によってはエキシビジョンなどイベントも開催されてるようなのに待ち時間にも利用できますね(HP要チェック!)
まとめ
この日は休日だけあって人が沢山来てました。私たちが知る限りタイ人ばかりでみんな楽しそうに写真を撮りまくってましたよ。館内はフラッシュなしなら撮影はOK。
平日ならもっと空いてそうなのでじっくり鑑賞できそうです。
あと思ったけど絵は真正面から撮った方が美しく撮れるね(教訓)私の写真では作品の良さが伝わらなくて申し訳ない。。
作品の保存状態もかなり良く見えたし、各フロア毎に数人の人員を配置させているので厳重管理されてそうです。
1階にはギフトショップ併設されていて、カンチャナブリで買った派手なトゥクトゥクと全く同じにものが売られてました。気になる方は是非覗いてみてください♪
ちなみに入館チケットにお水のフリーチケットが付いてるので、帰りに受付で渡すとMOCAデザインが入ったペットボトル水が貰えますよ♪(入館料無料チケットには付きません)
私たちはGrabを呼んで帰ったけど、入り口でタクシーを呼んでもらうこともできます。
たっぷり鑑賞してお腹も空いたところで、この日2つ目の目的地『TokiDoki』さんへ行って美味しいカレー食べてきました。 2階の座敷は子連れには過ごしやすかったです^^
実は義母も絵を描いていて東京にいた頃は何度か美術館に足を運んでいたけど、日本の美術館で見た作品たちとは全く違う、タイらしい作品に触れられたのも良い機会でした。
義理母の絵は格好良くて好きですけどね。タイの芸術的センスも素晴らしい(´ω`)
行ったことのない人には是非一度訪れて欲しいタイの美術館。
特に仏教アートは圧巻です!
ウド子
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